純ジャパOLの英語学習ブログ

留学経験なしの純ジャパOLが、英語を独学で勉強中。現在のTOEICは930点(L465,R465)、英検準一級取得済。

【書評】すぐに外国人と話すことができる『絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編』

どんな人におすすめか。

ずっと気になっていた『絵でパッと見て言う英会話トレーニング(基礎編)』をやってみた。

 

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編 (語学書 単品)

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編 (語学書 単品)

 

 おすすめのレベルとしては、初級者~中級者。特に、中学レベルの英語はある程度理解している初級者や、ある程度会話はできるけど会話表現を知らない中級者におすすめだ。

例えば、

友達の彼氏に「あなたのお話はたくさん聞いてますよ」と言われた。 

 ときに、

いい話だといいんですが(笑)。

→All good, I hope. 

 こう表現するのは、意外とできないように思う。外国人と話す必要がある人にとっては、痒い所に手が届くような本だ。

 

逆に、英語を基礎から学びたい人にはおすすめできない。

私、切符買ってきますね。

→I'll go get the tickets.

 と、紹介されている。toが省略されているというのは説明されているが、初心者が急にこの例文を覚えてしまうのはいただけない。この本はあくまで、ある程度(中学レベルで)正しい文を作ることができるものの、会話表現に困っているという人におすすめだ。

 

特徴①実用的な英語に特化した本

下記のような場面別に英会話表現が紹介されている。例えばSNSでやりとりしていた外国人と急に会うことになった。。。という場合には、「空港で迎える」や「観光の計画」等に役立つ表現がたくさん載っていると思う。このように自分が必要そうな場面がある場合には、購入をおすすめする。

Scene 1 初対面

Scene 2 自己紹介・質問

Scene 3 日常のあいさつ

Scene 4 聞き返し・つなぎ

Scene 5 英語について

Scene 6 あいづち

Scene 7 お礼

Scene 8 感想

Scene 9 ほめる

Scene 10 気づかう

Scene 11 依頼

Scene 12 提案

Scene 13 スモールトーク

Scene 14 学校・レッスン

Scene 15 空港で迎える

Scene 16 観光の計画

Scene 17 日本を案内する

Scene 18 家を訪ねる

Scene 19 自宅に招待する

Scene 20 食事会・飲み会

 

また、マナーとして気を付けなければならない点もしっかりと説明されているので、最低限これをしっかりとマスターしていれば、あまり失礼だったり、子供っぽい対応にはならないのではないか、と思う。

 

例えば、

すみません、もう一度お名前をうかがってもよろしいですか?

→I'm sorru, may I have your name again, please?

では、

What's your name?は直接的で子供っぽい聞き方です。くだけた会話を除いては、May [Can I ]have ~?形で丁寧に聞くようにしましょう。

と解説されてる。これはやりがちで、昔外国人の方がよく来る職業体験型施設で働いていた際に、スタッフが外国人のアドバイザーに注意されていたのを見かけたことがある。このように、適切な表現だけでなく、やりがちだけれど、控えた方がよい表現が載っていることによって、これ1冊を覚えれば、ある程度乗り切ることができるだろう。

 

特徴②絵を見て練習できるのは嬉しい

おとなの基礎英語」等でVTRがあると嬉しいのは、臨場感があり、場面が一瞬で理解できることだ。英会話表現は場面設定を一瞬で理解できないと、使うべき場面がわかりにくいし、練習もつまらないものになる。

そういう意味でイラスト付きで練習できるのは画期的だし、イラストから状況が読み取れる等、イラスト自体のクオリティも高い。

 

結局おすすめなの?

必要な会話を場面別で覚えることは、英会話習得の近道ではないかと思う。つい最近、マツコ会議で『スパルタイングリッシュ』の特集を行っていた。

 

spartan-english.jp

 

今はやりの3ヶ月集中で英会話を特訓するという英会話教室だが、基本的な例文の習得を終えると、自分が使う表現を日本語で書いていくという宿題が出ていた。それを、外国人講師と英語に直して、練習していくらしい。

なるほど、自分が実際に使う表現に絞って覚えることで、確実に習得できるというわけだ。これは賢いやり方で、ネイティブスピーカーのようにぺらぺらとどんな場面でも話せるようになりたいと、大海原へと漕ぎ出すから溺れるわけで、はじめは自分のプールで泳げるようになることを目標にした方がよい。そういう意味で、この本では、例えば外国人の友人が日本に来る場合など、大きな威力を発揮するだろう。

 

一方で、例えば資格試験でスピーキングを上げたい等、主に自分の意見を述べるようになりたいという場合には、あまりおすすめできない。あくまで会話表現に特化しているので、こうしたスピーチやエッセーに不向きな表現が多いからだ。

また、初心者がいきなりこれで学習をはじめるのもおすすめできない。体系的にまとまっているわけではないので、初心者は戸惑うだろうし、まずは基本的な構文を学習してから、応用編として取り組むことをおすすめしたい。

 

個人的には、一通りは覚えたが、直近で使う予定がないので、すぐに忘れてしまうんだろうなあ、という感想だ。

でも、練習自体が楽しかったので、海外旅行編もやってみようかな、と思っている。