学習中。

英語や言語学を独学で勉強中。現在のTOEICは930点(L465,R465)、英検準一級取得済。

英文法問題が苦手な人に欠けている視点

英文法問題が苦手なのはもったいない!

TOEICのPart5にしても、大学受験の英文法問題にしても、『英文法』問題を苦手とする人は意外と、多いように感じる。ある程度知識がついて、いざ英文法の問題を解こうとしても、間違いが多く、嫌になってしまう。TOEICの問題集を始めたり、大学受験の英文法問題集(ネクステ等)を始めると、『覚えることが多いし・・・』『4択なら繰り返しているうちに覚えられるけれど・・・』と話す人もいるが、ちょっと待って欲しい。

せっかく、苦労して日本語と全く系統が異なる英文法を学習したにも関わらず、問題を解く練習を始め、そこで挫折してしまうのはもったいない。ここから先に書くのは、英文法の勉強を始め、ある程度知識はついたものの、いざ問題を解こうとして挫折しそうな人たちに向けてである。

これ以前の時点で挫折する人は多い。一つの原因は英語の初期の学習、つまり『英単語』『英文法』の学習は、暗記量が多く、単調になりがちなことである。残念ながら、『英単語』や『英文法』が役に立つ前に、道半ばで挫折してしまうのである。繰り返しになるが、そんな苦難を乗り越え、英文法の知識を曲がりなりにも一通り学習したよ、という人たちを対象としている。初期の英文法の学習方法については、また後日書きたいと思う。

 

英語を『解く』ときに大事な考え方

例えば、選択肢に①lie ②lay が並んでいるとすれば、他動詞・自動詞の区別を聞きたいのだ、と検討をつけることが可能である。すると、問題文の空欄の後ろに名詞がきているかを確認→自動詞・他動詞のどちらが正解がわかる。4択だったとしたら、1つくらいは全く関係ない選択肢が入っているかもしれないが、①have ②you ③in ④I のような、法則性を見つけるのが困難な例は滅多にないだろう。

 

つまり、選択肢に並んでいる単語を見た時点で、出題者が何を聞こうとしているのか、大体予測できるのである。

 

しかしながら、その問題作成者の意図を全く無視をするのが、人は多い。『選択肢にhaveとhasがあるのに、なぜhaveを選んだの?』と聞くと、『hasがあることに気づいていませんでした』と、こっちが卒倒する答えをかましてくる。4択問題だ。それを全てチェックせずに、『それっぽい』ものを選ぼうとする。

 

英文法の問題を解く時には、

『選択肢には過去形、現在完了、現在形が並んでいるから、これは時制を聞きたいんだな。3日前とあるから、現在完了はNGだ。勿論現在形もNG.ということは、過去形だな。agoがあれば、現在完了を選ぶなんていう真似はしないさ。簡単だな』くらいの心の余裕を持って、選んで欲しい。

 

英文法は単なる暗記ではない。英単語テストの時は、うる覚えの英単語の意味を、並んでいる選択肢の中からそれっぽいものを見つけるかもしれない。しかし、英文法は数学の問題を解くような、論理性を必要とするのである。根拠を見つけ、設問者の意図を見抜き、答えを導き出す。慣れてくれば、根拠が目に飛び込んできて、選択肢から出題者の意図を瞬時に見抜くことができる。これが、英文法ができるようになる、ということである。

 

シグナルを無視しないで!

英文法の問題が苦手だというのは、単に英語をあまり勉強していない英語学習者に留まらない。英文法の知識はあるが、いざ問題を解くときと間違えるという人や、帰国子女で英語はでき、英文法も一通り学習したけれど、英文法の問題になると解けない!という人も存在する。

 

どうしてか?その原因の一つは、日本語の問題文を正確に読み取っていないから。出題者が、問題を解答しやすいように出したシグナルを無視する。例えば、主題者は『~した』『~する』と、過去形と現在形をかき分けてくれている。確かに、日本語は時制が曖昧な言語である。それでも、英語を学ぶにあたり、わかりやすくシグナルを発してくれているのである。

英語がある程度得意だったとしても、このシグナルを全く無視をする人は一定数存在する。日本人の(おそらく)出題者の丁寧な気遣いを無効にしてしまうのである。

 

英文法問題集の使い方

まず、問題を解いてみて初見で半分以上解けない問題がある場合には、インプット学習を先にするか、もう少し易しい問題集に切り替えた方がよい。問題を解きながら、簡潔な解説を読んでわかった気になり、再び同じ問題でつまる、というループに嵌る危険性が高いからだ。

半分以上問題が解ける、という人は、復習の仕方や問題の解き方に工夫をしながら問題を解いていってもらいたい。まず、問題を解く際には、①選択肢から出題者の意図を推測し、②正解を導き出す証拠をきちんとわかった状態で、解答することである。これがない状態で、『なんとなく』問題を解いていても英文法の知識が身につくことはない。

また、復習をする際にも、①何の知識があったら解答できたのか、②問題の着眼点は間違っていなかったか、等を確認するようにしたい。正解した問題でも考え方があっていたのか、確認し、次に同じ答えが導き出せるようにする。間違えた問題は、知識が抜けていたなら補充し、自分が気づいていないところに解答のポイントがあったのなら、そこを見れるようにする。

これを繰り返しているうちに、英文法の知識は増えていき、選択肢から出題者が聞きたいポイントが推測できるようになり、問題文から証拠となる箇所を瞬時に拾えるようになり、英文法問題を速く、正確に解けるようになる。

 

英文法の学習を一通り終えることができた人は、それだけで他の英語学習者の数割を凌駕している、と自負してもいい。あとは問題を解くことで、英文法問題なんて楽勝!と言えるようになるのみだ。